あなたの会社に「働かないおじさん」はいますか?
「働かないのに給与は高い」「何も行動しないのに口だけは達者」など、社内では批判の的になりがちです。
私も社会人生活20年を超えて「働かないおじさん」をたくさん見てきました。
本記事は「働かないおじさん」の特徴と末路や40代が「働かないおじさん」にならないための対処法をご紹介します。
働かないおじさんも、新卒のときから働かなかったわけではありません。
「働かないおじさん」より「働くおじさん」になった方が人生は楽しいですよ!
働かないおじさんの特徴
成果を出せない
「働かないおじさん」の中には「仕事はしているおじさん」もいます。
ややこしいことを言っていますが、、正確に言うと「働いているが成果を出せない」のです。
高い給与なのに、会社や周りが期待した成果を出せないので「働かないおじさん」のレッテルを貼られています。
働かないおじさんが成果を出せない主な原因は次の通りです。
- 体力が衰え、成果を出すための仕事量をこなせない
- 経験が邪魔して「できない理由」に縛られている
- 成果を出すことから逃げまくっている
体力的な衰えやこれまで経験が邪魔して「成果を出すための行動」ができていない(できない)のです。
また何かと理由をつけて、成果を出すことから逃げています。
会社は「Aの仕事」の成果を出して欲しいのに、勝手に判断して「Bの仕事」をして仕事をしているつもりになっています。
会社が求める成果を出していないので「働かないおじさん」になり下がってます。
責任を取らず逃げ切ることだけを考えている
定年までのカウントダウンが始まった働かないおじさんは、とにかく逃げ切ることだけを考えています。
責任を取らされると、降格や減給や異動させられる可能性があります。
「そんなのはゴメンだ!」と言わんばかりに責任から逃げまくります。
責任を負わされそうになると、ときには人に責任をなすりつけてくるのでタチが悪いです。
改善や変化を嫌う
新しいことを覚えるのがとにかくめんどくさいのです。
これだけ世の中が目まぐるしく変化しているのに、改善や変化を嫌います。
「これまでやってきて問題なかっただろう」とこれまでのやり方に固執して、改善策を受け入れません。
書類も手書き、連絡ツールもFAXを多用するタイプです。
あまりにも現代にそぐわない非効率的なことをやっているので、若い人より断然成果物が少ないです。
そのため働かないおじさんと言われます。
難しい仕事、嫌な仕事は他人に振る
働かないおじさんは頭を使うことも嫌がります。
難しい仕事や嫌な仕事は、部下や年下の社員に振ります。
先程の「責任を取りたくない」との合わせ技です。
難しい仕事を任されても、自分にはできない可能性があるので他人に仕事を振ります。
または体力と知力の衰えで、難しい仕事をもうしたくない気持ちも働きます。
年上の人から仕事を振られると、年下の社員は断りにくいですよね。
だからと言って、働かないおじさんの「する気のない仕事」の完了をいつまでも持つわけにはいきません。
最後の尻ぬぐいは働かないおじさんにはできないので、周りの社員になります。
仕事を振られても腹が立ちますが、やらない仕事を持ったままにされても困ります。
いずれにしても困る厄介な存在です( ;∀;)
自己評価やプライドが高い
働かないおじさんも、昔は働いて成果を出していた時期もあります。
そのときの成功体験から「俺はできる」と本気で思っているところがあります。
成果を出さなくても、責任から逃げても、改善や変化を嫌っても、心の中にあるのは「俺はできる」というなぞの自信です。
自分の能力を過信しているので、すごい仕事ができそうな口ぶりで話してきます。
「口だけおじさん」と呼ばれているのに、本人が気が付いていないのが悲しいところです。
働かないおじさんの末路
リストラ対象になる
これは誰もが予想できることです。
昔の日本企業であれば、働かないおじさんも雇う余裕があったのですが、今はどうでしょうか?
大企業でも、働かないおじさんを雇い続ける余裕はなくなってきています。
コロナ渦や物価高により、さらに拍車をかけて働かないおじさんを雇う体力が企業には残っていません。
生産性がなく賃金が高い働かないおじさんは、リストラ対象になりやすいのは容易に想像できます。
早期退職を促される
リストラまでいかなくても、早期退職を促されるケースは増えます。
退職金が上乗せされるのはいいことですが、働かないおじさんの再就職は難しいです。
厳しいことを言いますが、、
単純に働かないおじさんを、わざわざ高い給与払って雇う会社がどれだけあるでしょうか?
その人件費を30代、40代のバリバリ成果を出す社員に使うのが、普通の考えではないでしょうか。
またプライドだけ高いおじさんが、人間関係をかき乱すことも容易に想像できます。
大企業ほど働かないおじさんに早期退職を推奨していく風潮は強まっています。
給与や賞与の減額
早期退職も逃れて、働き続けることができたとしても、給与や賞与の減額もあり得ます。
一定の年齢になると役職から外れ、役職手当がなくなる会社もあります。
これも単純な話しで、働かないおじさんが評価が高いわけがありません。
業績や評価で大きく左右される賞与は減額対象になります。
現代で「働かなくても給与や賞与が上がる」そんな甘い会社はなかなかありません。
嘱託社員や契約社員への移行
これは働かないおじさんに限らずですが、、
定年後(60歳or65歳が多い)は正社員雇用から、嘱託社員や契約社員へ移行する企業があります。
当然給与や賞与は正社員時代より減額されます。
会社によっては働かないおじさんは給与の減額ではなく、このように「雇用形態」自体の変更を迫られるかもしれません。
「正社員で雇ってられないから、来月から1年更新の契約社員になってくれる?」と言われるのです。
企業も生き残っていくために必死なのです。
どの業界でも「人件費」が一番経費を圧迫します。
業績不振になれば、その人件費からメスを入れていくのはごくごく自然なことです。
また働かない人からメスを入れるのも、悲しいですが自然なことですよね。
やりたくない仕事がまわってくる
私は20代~30代のころは40代以降は「自分のやりたい仕事ができる」と思っていました。
だから20代~30代は嫌でやりたくない仕事も我慢してやっていました。
ただ40代以降「働かないおじさん」のレッテルを貼られると、当然やりたい仕事もさせてもらえません。
むしろみんなが嫌がる仕事を押し付けられます。
会社にとって「働かないおじさん」には辞めてもらいたいのです。
辞めてもらいたい人に対して、その人が喜ぶこと(やりたい仕事をさせる)をするわけがありませんよね。
悲しいですが「働かないおじさん」になると、やりたくない仕事がまわってきます。
40代から働かないおじさんにならないための対処法
今からでも、できることがあります。
これからどうしていくか考えてみませんか。
自分が求められている仕事を再確認する
あなたに求められている仕事が必ずあるはずです。
会社で雇われている限りは当然ですが、会社や上司の指示に従わないといけません。
あなたが仕事を好き勝手できる権利はないのです。
自分が「できる・やりたい仕事」ではなく、会社から求められている仕事をやってください。
腐らない・愚痴らない
働かないおじさんになったのは、理由があるかもしれません。
- 理不尽な評価や人事異動
- 出世競争に敗れてしまった
- 上司や部下から足を引っ張られた
- スキルを身に付けて来なかった
「俺だって今までは会社のために頑張ってたんだよ。。」と愚痴っているあなた。
気持ちは痛いほどわかります。
社会人生活が長くなると、理不尽で受け入れたくない現実が襲ってくることがあります。
それにより気持ちが切れて、腐ったりやる気を失ったりするものわかります。
ただここで一言伝えたいです!
誰もが理不尽や受け入れがたい現実に襲われているのです。
そこから「腐る人」と「頑張る人」に分かれただけなのです。
今から「頑張る人」を選択してみませんか?遅くはありません。
目の前の現実を受け入れ、バカにしてきた人や足を引っ張った人を見返してやりませんか?
言葉は過激かもしれませんが「何くそ!」という気概はいくつになっても大切です。
逆にそれがないと、長い社会人生活でつまづいたままになります。
つまづいても、また立ち上がる気持ちが大切です!
改善や変化を受け入れる
新しいことに難癖をつけるのではなく、受け入れてみませんか。
あなたは「できない経験・失敗した経験」に捉われ過ぎているのかもしれません。
確かに経験を積めば「できること・できないこと」の区別がつきやすくなります。
新しいことをする大変さもわかっています。
責任を取る
責任から逃げることはもうやめませんか?
会社や上司もバカではないので、誰か責任から逃げているか、本当の責任は誰にあるのかわかっています。
「小手先の責任逃れ」は、いつか化けの皮が剥がれ、気づかれてしまいますよ。
それであれば、責任から逃げるのではなく、真正面から責任にぶつかる方が良いのです。
しかも「責任を取る」と言っても、命まで取られるわけではありませんよね。
一から覚え直すつもりで初心に帰る
「俺はできる」という自信やプライドを一度捨ててみませんか。
自信を持つことは悪いことではないですが、行動が伴っていないとカッコ悪いだけです。
一から新しい仕事を覚えてみてください。
頭の中だけであれこれ考えて、口だけでなく手を動かしてみてください。
いくつになっても初心の気持ちで仕事に取り組める人は強いです。
きっと周りの評価も変わってくるはずです。
働かないおじさんを反面教師にする
気持ちの部分で、働かないおじさんを反面教師にしましょう。
これまでご紹介した働かないおじさんの特徴と逆のことをすればいいのです。
「成果を出し、責任を取る」「改善や変化も受け入れる」ですね。
年齢を重ねるごとにこれらを受け入れることが、めんどくさくなったりします。
「こうやって働かないおじさんって作られていくんだ。。」と身を持って体感するのです。
そのときに「俺は働かないおじさんにはならない!」と気持ちの部分だけは強く持ちましょう!
副業して収入源を増やす
ひとつの会社に依存して、しがみつこうとするから「働かないおじさん」が生まれます。
これから時代は、ひとつの会社にしがみつく方がリスクとも言えます。
ましてや60歳で定年を迎えても、それ以上働き続けないといけない時代になっています。
副業すると「収入源が一つではない」「会社を辞めても収入がある」というメリットがあり心の余裕も生まれます。
私もこのブログを副業としてやっています。
少しずつで毎日30分でも良いので、副業することをおすすめします。
まとめ:働かないおじさんの末路は暗い。40代からは自分の身は自分で守ろう!
働かないおじさんの特徴や末路、40代からの対処方をご紹介しました。
「働かないおじさん」も、なりたくてなっているわけではないのです。
ただ「会社にしがみつきたいけど努力はしたくない」は、あまりにもムシのいい話しです。
特に大企業でひとつの会社しか経験していない人は、働かないおじさんになりがちです。
今の会社しか知らないので、おじさんになって転職する勇気やスキルもないのが実情ではないでしょうか。
ただ昔と違い企業が定年まで面倒を見てくれる時代が終わりました。
自分の身は自分で守る
これが大原則になります。
そのために本記事を参考にして「どこに行っても、いくつになっても通用する」自分を作り上げなければいけません。
理不尽なことは誰にでもあります!そこを乗り越えて、50代を超えても働き続ける人になりましょう!
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